実験:さくらんぼの花芽付き2年枝の接ぎ木

さくらんぼの接ぎ木に使用する穂木は、

1年枝の新梢を使うのが常法だと思います。

当ブログの一つ前にご紹介しました接ぎ木記事でも

使用しました穂木は新鮮な1年枝の新梢を使いました。



大分前のことですが、

S.F.Takaさんがさくらんぼ生産者の会合に参加された時、

ある方が花芽付き2年枝の接ぎ木の可能性を話されていたとの事でした。

その後、S.F.Takaさんと共に文献情報をネット検索してみましたがヒットせず

見切り発車となりました。



この接ぎ木実験に必須な材料が、

”花芽付き2年枝”です。

皆さんご存知のように短果枝栽培では、

この材料は得にくい穂木となります。



ここはやはり長果枝栽培の専門家である

S.F.Takaさんの出番です。



昨夜のさくらんぼ穂木のコンテナの中に

その材料はしっかり入っていました。

長い穂木は60cm位でしょうか。

「紅さやか」、「ナポレオン」、「高砂」の3品種です。

2nensi0222c1

流石です。長果枝栽培中の樹から採取した

2年枝には沢山の花芽が付いています。




本実験の目標、目的と言ったところですが、

受粉樹不足で困ることの多い素人栽培で、

この様な穂木さえ入手できれば、

急遽、お取り寄せでも受粉樹を確保出来るのではないか。



また、同時に活着した場合は結実・苗木の確保と・・

夢のようなさくらんぼ栽培が楽しめます。



しかし、未知の検証ですので

穂木の枯れ込みで失敗の可能性も高いものと予想されます。




手始めとしまして、

小鉢で養成していましたコルト台を使用し、

「紅さやか」の居接ぎを試みました。

2nenbenisayaka0222c1

穂木長は60cm程度で穂木下部には

沢山の花芽が付いています。



今回使用しました保湿袋は、

以前購入してありましたゴボウなどの野菜を入れるビニール袋が

細長くて丁度良い袋でした。

2nenbenisayaka0222c2

風を受けて揺れるのを防ぐ為に

支柱を立てて軽く固定しています。



残りの「ナポレオン」、「高砂」と「紅さやか」1本は、

下の畑のコルト台に居接ぎしています。

2nensi0222c2

この後、支柱を立てて風対策を施しました。




相当難易度の高い実験的接ぎ木となりますが、

趣味のさくらんぼ栽培において、

飛躍的に簡易栽培を可能にする試みではないでしょうか。



今後の進捗は、

随時アップしていきます。





・・



この記事へのコメント

S.F.Taka
2011年02月22日 20:47
大変お手数かけてしまいまして、申し訳ありません。

この2年枝接ぎ木が成功して、開花が揃うとなればアマチュアの栽培家の誰もが比較的簡単に桜桃栽培を楽しめるようになるはずですので、是非成功していただきたいと思います。桜桃は開花をさせることが案外難しいので断念される方も多いようです。何としても成功させてください。

前スレの穂木の件ですが、足りなければお送りします。剪定は終わっていませんのでまだまだ大量の穂木はありますので、ご遠慮なくということでお願いしたいと思います。
Cr
2011年02月22日 21:10
花芽の数を減らさずですか?
これで成功したら私も桜桃栽培に少しばかり力を入れてみようかなと思っています。
しお>S.F.Takaさん
2011年02月22日 21:50
今頃プレッシャーをかけられても、遅かりしです(^_^;)。
ともかく1,2本でも良いので活着・生長して欲しいですね。是非、明るい話題にしたいものです。

穂木補充の件、ありがとうございます。もしやの場合は、お願いするかも知れません。その時は、宜しくお願いします。
しお>Crさん
2011年02月22日 21:55
小細工なしでやってみました。
これが成功しましたら、Crさんの様にさくらんぼ栽培を始めてみようと思う方が増えるでしょうね。

何とか成功例にしたいところです。
日本一の果実
2011年02月23日 06:14
S.F.Taka様の2年枝拝見してまずは凄い枝です。
蕾も充実度が全く違います。

居接ぎでこんなに背の高いものも初めて見ました。
面白い試みですので、ぜひ成功させて下さい。
背が高い分支柱が必要ですね。
居接ぎで支柱もそうそう無いと思います。
しお>日本一の果実さん
2011年02月23日 07:21
私もこんなに充実した花芽付きの新梢を目の当たりにしたのは初めてです。S.F.Takaさんのところでは当たり前の枝でしょうが、アマチュアではなかなか出来ない花芽ですね。

出来ることと言えば、接木時の形成層をしっかりすり合わせくらいですので、後は神頼みです(^_^)。
うっくん
2011年02月23日 10:46
花芽付きの接ぎ木についてまたまた興味が引きます。
参考になるか分かりませんが、
既に商品化している人がいるみたいなのでリンクを貼っておきます。
http://www.sakurannbo-pot.com/syouhin/syouhin.html

うちでも台木があれば、試してみたかったのですが、
ない代わりに別の品種に高接ぎしてみました。
結果がどうでるかは春先以降の楽しみですが、結実したら嬉しいですね。

ただ、こちらの農家では
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-sakura/page010.html
サクランボ鉢第一世代の所に花芽接木が難しいと書かれています。
また休眠打破のために冷蔵庫を活用したりしているみたいなので、
こちらの記事も参考になるか分かりません。

何よりも、しおさんに、身近でやっていただいたことの方が
とても、興味を引きます。
首を長くしてこの先の報告を待っています。
でも、ちょっと気になったのが、
こんなに長い穂木を接いで大丈夫なのでしょうか?
しお>うっくんさん
2011年02月23日 11:59
お久しぶりです。
うっくんさんも悪戯していましたか(^_^)。
参考URLは、ありがとうございます。
花芽接ぎの難しさが垣間見えますね。

仰る様に長すぎるかと思いますが、試行錯誤の第一歩とご理解下さい(^_^;)。

うっくさんの花芽付き枝の高接ぎも上手く行きましたらご紹介下さい。
うっくん
2011年02月23日 15:49
バレてしまいましたかぁ。
ご指摘の通り地味に悪戯をしています(^^;)

大量に実験と言うことは出来ないのですが、
試行錯誤はしています。(^^;)

今年になって、
ようやく自家製のコルト台木が1鉢だけ出来たので、
先日7芽つきの穂木を接いだばかりです。
それでも、こんなに芽がついていて大丈夫なのか
不安で切り詰めてしまおうかと思っていた矢先に、
しおさんの長穂木を接いだのをみて、
びっくりしていたところです。


そういえば、
去年はコルト根(地中に埋まっている部分)を
使って接木挿しを行ってみた所、
1年でいい感じに成長してくれました。
一昨年前に接木挿しで失敗していたので、
期待はしていなかったのですが、
思わぬ成果で喜んでいました。

何事もチャレンジしてみるのが良いですね。

またまた楽しみにしています
しお>うっくんさん
2011年02月23日 16:06
うっくんさんも研究熱心ですね。嬉しくなりますよ。

コルトの根を利用したアイデアは流石です。
私も昨年2回目の接木挿しを試みましたが、全滅でした。
もう止めにしました(^_^;)。

色々な楽しみ方がありますので、飽きることはないですね。今後もチャレンジを継続されて驚きの成功報告をして下さい。

また、お立ち寄り下さい。

いすい
2011年02月27日 16:22
うっかり、この日を見落としてましたが、2年枝で、あんなに花芽が付いて凄いですね!どうすれば、あんな付き方がするのでしょうかねっ?!まるで、短果枝みたいな付き方ですね。今年は、新梢はピンチせず、伸ばしっぱなしで休眠期で剪定を試みる予定です。あえて、新梢の葉芽を全部残したままなんですね。是非、成功される事を祈ってます!後進者の為にも。
しお>いすいさん
2011年02月27日 16:41
感動ものの花芽ですよね。この様な花芽が付きだしたらさくらんぼ栽培も楽しく堪らないと思いますが、そこまでの道のりが勝負ですね。
この実験はかなり難易度が高そうですので、この花芽を実際に見られたことが救いと言ったところでしょうか(^_^)。