8年生佐藤錦の剪定:S.F.Takaさんの桜桃栽培⑯

S.F.Takaさんから資料が届いたのは昨日の午後でした。

今日の早い時間にアップしましょうと予定していましたが、

デスクトップPCのHDが壊れかけのリスタートが頻発で、

急遽、HDの交換とOSやアプリのインストール作業で

すっかり遅れてしまいました。



幸い、ブログやHPの更新作業はノートPCでやっていますので、

時間に余裕がなかったのが正直な理由です。



さてさて今回のテーマは、

8年生「佐藤錦」、当然ながら露地植え苗です。

sato1

”この場所はかなり大きな佐藤錦があったのですが、6年ほど前の
大雪にて折れてしまい、そのあとこれを移植しました。
移植して6年です。”



流石にバランスの良い樹形ですね。

主幹の高さは1.8m位を維持していくようです。



全体像を示しながらS.F.Takaさんが注目していた剪定のポイントを

数字で示しています。

分かり難いかも知れませんが黄色線で示した枝は、

この後剪定作業で削除される枝になります。

zentai1a



以下、S.F.Takaさんのコメントです。

①主幹延長枝の1年枝。約30cm伸びています

②側枝(主枝候補枝)2年生。先端が5cmくらいしか伸びていません。

これは③の主幹に対する牽制枝が効き過ぎてしまったためです。

③牽制枝(けんせいし)の先端の1年枝。約50cm伸びています。

主幹先端付近の伸び方よりも強い枝となってしまいました。

もう1年早く切除した方が良かったかもしれませんが、大したミスではないです。

④1~2年後には切除する4年生側枝。切除しなければならない理由は、

その下に受粉用に「紅きらり」を継いであり、その日当たりが悪くなるのと

③の牽制枝で、いい塩梅のところから1年枝が出ていて、それを残して

主枝候補枝としているため、それの伸び具合を見てからです。

いわば残した枝の牽制役ですね。

⑤主幹を残す高さです。約1.8m

ここ付近から出る延長枝的な枝は2年までで更新して、高さを抑えます。



牽制枝のアップ。

この枝の1年枝の伸長が旺盛で、

主幹先端部付近の新梢の伸びより強い様です。

牽制枝1b




③の下部の様子。

赤矢印(上部)は、③の牽制枝を切った部位を示しています。

下の矢印は高接ぎの「紅きらり」を指しています。

kensei_beni



素人の剪定眼では、

単純に樹全体のバランスと陽当たりへの配慮程度で

削除枝を決めているところが多いのですが、

プロ(S.F.Takaさん)は、1,2年後の生長時の枝振りを想像しながら、

切る枝・残す枝を選択しています。



また、それぞれの剪定枝に意味合いを持たせているのに感心させられます。




剪定完了。

この木の大きさは、大鉢栽培の桜桃と同じくらいの樹高です。

鉢栽培でもこの位の樹作りが出来ますと、

”去年は約1kgくらい。今年は2kgほど収穫出来ました”とのことです。

senteigo1

しかし、

”大きさはM~3Lまでと揃わず、

色も大きさに関係なくいいものと悪いものがあり、

もう少し木が成熟しないといけません。

といいますか、主枝に結果枝を配置する前は、こんなものです。

来年からは5年枝が出てきますので、

そこに結果枝を配置出来るようになり、そこから数年経てば

収穫量も飛躍的に大きくなります。”



剪定後の様子を角度を変えて枝振りを確認です。

senteigo2



チョット順番をいじって、

剪定前の東面画像です。

上の東面画像と比較で・・・。

higasimen



S.F.Takaさんコメント:

基本的に露地栽培の場合は、こんな感じですね。

なので、10年経たないと安定したいいものはできません。

いつかブログで10年生以降だと花芽がよくなる。。。

みたいなことを書きこんだ覚えがあるのですが

それはこういう理由からです。

つまり、樹体のバランスを崩さずに結果枝を

配置できるようになるまで7年。

その結果枝からちゃんと収穫出来るまで

さらに3年かかるということです。

主枝に直接付いた花芽より、

結果枝を配置してそこに付けた花芽の方がいいものが採れます。



狙った枝配置と花芽での収穫が、

本来の長果枝栽培と言うことのようです。




@デジカメ画像・情報のご提供はS.F.Takaさんです。







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この記事へのコメント

日本一の果実
2010年12月21日 15:57
8年生で樹高が1.8mなのですね。
不思議なくらい樹高が低いのですが、低く抑えられるのは施肥の方法によるものでしょうか。
庭でこれくらいのものが何本もあれば言うことは無いのですが。

この小さな木に200個ほどの実を付けられるのはお見事の一言です。

先日教えて頂いた蕾と花芽の区別ですが、やはり難しいです。
どうしても期待して見てしまいますとみんな花芽に見えて来ます。(笑)
良く観察して経験を積むしかありませんね。

桜桃も10年なのですね。
まだまだ先が長い話ですが、じっくり行きます。

しお>日本一の果実さん
2010年12月21日 18:24
要所要所に蘊蓄があり、なるほどと感心しきりの剪定の手解きです。
これも経験がなせる技でしょうね。
少しずつでも近づければ、素人栽培でも収穫の喜びを味わえるんでしょうね。
じっくり、頑張りましょう。
2010年12月21日 19:12
前回と今回と読めば読むほど分からなくなりそうです。頭がこんがりそうです。そこへ○シドウへ注文してた佐藤錦と紅秀峰(共に2年生)が本日届きましたが、大きい!!2メートルはあります。此処まで大きいとは思ってませんでした(^_^;) もう少しコンパクトで育てたいのですが、前回の長果枝剪定講座にはもってこいの枝ぶりですかね。 これに印をいれてもらえればいいみたいですね(^_^;) 上に伸びてる新梢を半分ほど詰めても大丈夫でしょうか?
S.F.Taka
2010年12月21日 19:44
>日本一の果実さん

落葉している時期に主幹延長枝は年によって15cmとかで切り詰めておけばいいんですよ。不思議でもなんでもありませんです。

ここ10年くらいに植え付けた苗は、多分4~5年生くらいが一番主幹が長いと思います(おおむね3m)
自分が考えている高さで主枝)候補枝)が発生したら、その上に伸びているところは不要ですので、ばっさり切ります。
だと8年生~9年生くらいで大鉢栽培とおなじような大きさと樹形になると思います。ですが、翌年からは相当違うようになりますね。
これは主枝に結果枝が付くためで、収穫も倍々ゲームで大きくなります。
この樹でいえば、来年と再来年はまぁ2Kgくらいでしょうが、その次には4~5Kくらいで、その翌年には10Kgくらいは収穫できるはずです。6年後くらいですと、樹冠体積が今の4倍くらいになり、花芽密度も倍から3倍くらいになりますから、黙って今年の8倍(16Kgくらい)は収穫できます。

ばくちみたいなもんで、大化けするのを楽しみにしているので、10年以上も我慢できるんですよね。

しお>いすいさん
2010年12月21日 22:38
良い苗が届きましたね。
流石2年生苗だけありますね。最終的な樹高をイメージした高さで切り詰めるのが良いのではと拝見しました。